厚生労働省のヘルスネットでは、外部からの刺激によって体の内部に生じる反応のこと。
その原因となる外的刺激(ストレッサー)とそれに対する私たちの心身の反応をストレスと定義されています。
私たちは生きている上でさまざまな『刺激』を受けています。
刺激とは、皮膚や筋肉、骨や関節に受ける「体感的刺激」
目で見たものから受ける「視覚刺激」
耳で聞こえる「聴覚刺激」
鼻で匂いを感じる「嗅覚刺激」
舌で味を感じる「味覚刺激」
さらにはイメージ(空想・予想)をする、過去の記憶を思い出す、感情が絡む「脳への刺激」があります。世の中にあふれる過剰な情報も脳への刺激になりえます。
ところがこの外的刺激がすべてストレスとなる刺激とは限りません。
体感的刺激で例にとると、お母さんから頭をなでられた時にはどうでしょう?
大好きな人にハグをされたら嬉しいですよね。
ところが同じハグでも好意を持たない人からのハグはどうですか?
場合によっては大好きな人からのハグでも、喧嘩中でしたらストレスに感じるかもしれませんね。
つまり外的刺激の全てが良いもの悪いものにわかりやすく分類されるものではないということです。
そこには必ず人それぞれの感情や記憶が絡む「脳への条件付きの刺激」が組み合わされるのです。
その条件付けが問題なんです。
例えばよく気圧や湿度で体調が悪くなる人がいますよね。
これが勘違いとはいいませんが、もし人間にとって気圧や湿度が害をなすほどの外的因子であれば我々人類が全員不調を感じていても不思議ではありません。
天気・湿度・気圧・気温は体調に影響を及ぼす話は巷でよく聞きます。
一度でもそのような経験をしたり、自分の症状がきっとそれに当てはまるなと信じ込んでしまうと、次に同じような条件が揃った時には「条件付けされた刺激」としてまた体に不調をきたしてしまいます。
当院では原因となるストレスを特定する際に『生体反応検査』という方法を使います。
わかりやすくいうと、痛めたところ・不調のあるところに触れることで体がどう反応するかを調べます。
身体的刺激だけでなく、視覚刺激、聴覚刺激、嗅覚刺激などに対して不調を引き起こす『条件付け』されていないかを確認するのです。
それがその人の本当の意味でのストレスと言えるのです。