ひよりでも桜が咲いています~。
2020.03.27更新
町のあちらこちらで桜がきれいに咲いてきましたね!
ひよりの近くの市民ホールや市役所の裏の通りも桜がきれいです
春の桜の時期なので、ひよりでも『桜の手ぬぐい』を飾りました。
施術室に飾っていますので、ご覧になってくださいね~
投稿者:
2020.03.27更新
町のあちらこちらで桜がきれいに咲いてきましたね!
ひよりの近くの市民ホールや市役所の裏の通りも桜がきれいです
春の桜の時期なので、ひよりでも『桜の手ぬぐい』を飾りました。
施術室に飾っていますので、ご覧になってくださいね~
投稿者:
2020.02.25更新
産後骨盤矯正を行っていると、ママ達からいろいろな相談を受けます。
その中で、パパのことも相談?愚痴?をよく聞きます。
ですから、今回の記事は全面的にママ目線で書いちゃいますので、パパは見ていないことを祈ります(笑)
パパに対してのこんなお話をよく聞きます。
・子供が夜泣きをしても起きてくれない。
・家事を手伝ってほしいのに、言わないとやってくれない。
・使ったものは使いっぱなし。電気もつけっぱなし。
・産んでいないのに、一番大きい子供みたいで手かがかる。
・テレビやゲームをしていると、話を聞いてくれない。
・予定を伝えておいたのに聞いていない、覚えていない。
・お出かけに連れていってくれるのは良いけど、家事がたまって後が大変。
・子供を遊んであげても、すぐに飽きる
なんてことをよく聞きます・・・って書いているうちに、これ、全部自分だって思っちゃいました
いや、でも、こんな話は本当によく聞くんです。
そのたびに、とりあえずパパの代わりに謝っておきます。
でも、ここでママ達に知っておいてほしいことがあります。
男女とは同じ人間でありながら、脳のつくりから体の構造、働きまで大きく違う生き物なんだという事です。
昔読んだ
『話を聞かない男、地図が読めない女』
アラン・ピーズ/バーバラ・ピーズ(著)
という本で、私も女性とのかかわり方で、とても参考になりました。
Amazonプライム会員の方はKindle版で無料で読めるので、ぜひ読んでみてください
この本によると、『進化の過程で男は狩りをして、女は木の実や果実を採った。男は守り、女は育てた。それを続けた結果、両者の身体と脳は、まったく別のものになった。』とあります。
男女は役割に合わせて、身体や脳を全く違う形に進化させていったのです。
医学や脳科学、心理学などの分野でも研究が進み、男と女は違うという結論を出しているそうです。
医学的に言うともちろん、生殖器も違うし、体の組織から出るホルモンの種類も違うし、実は脳の配線にも大きな違いがあることがわかっています。
脳には右脳と左脳があり、それぞれ得意とするものが違います。
左脳は論理的思考を担当しています。
コンピューターでいうと、分析や解析を行う場所です。
右脳は全体的な処理能力を担っていて、情報や記憶を蓄積する事にも優れています。
よく左脳は『理性』、右脳は『感性』なんてことも言われますが、これは脳の働きによる統計みたいなものなので、100%正しいとは言えませんが、脳の作用からすると、あながち間違いではないのかもしれません。
そして、その右脳左脳を連絡している『脳梁(のうりょう)』という部分に男女の違いがあるのです。
脳梁は左右の脳と連絡の橋渡しをして情報交換をする組織です。
この脳梁は女性の方が太く、左右の連絡能力が1.3倍も良いという事がわかっています。
この連絡の能力が優れていることで、話しぶりはなめらかになり、同時にいくつものことを並行してできたりするのです。
こんな感じで、男性と女性の脳の解剖学的違いを書いてきましたが、よくあるパパへの文句ベスト3を発表します。
よくあるパパへの文句 第3位
『子供や私の予定を伝えたのに、聞いていない!』
男性は、一度に一つの事しかできないようになっているので、テレビを見ているときに話しかけても、記憶に残らなかったり、返事がそぞろになったりするのです。
ママが頼んだことを忘れてしまうのは、テレビやスマホを見ているときにおねがいしているからかもしれません。
それと、男性は情報や記憶を蓄積する右脳は女性よりも劣っているので、興味のないことは脳に残りません。
ママの予定や子どもの予定を伝えておくときは、カレンダーに書くか、顔に付箋を貼ってあげてください。
よくあるパパへの文句 第2位
『赤ちゃんが泣いていても、隣でぐっすり寝てて起きない!』
前述したように、男性は狩りに出て、女性は子育てをするという役割が進化の過程で脳の働きを別々のものにしていきました。
それで分かるように男性の脳は育児をすることを苦手としています。
子供を遊ばせていても、自分が楽しいと感じない事にはすぐに飽きてしまいます。
もし子供と楽しく、長い時間遊ばせてあげられていたら、そればパパが一番楽しんでいるのです。
また、赤ちゃんが夜泣きをしていても、赤ちゃんの泣き声はパパにとって仕事の範疇外なので、脳が覚醒することはありません。
仕事の電話や、ゴルフや釣りなどいつもより早起きでもちゃんと目が覚めていそいそと出かけていくのは、男性の脳の作用によるものです。
ですから、赤ちゃんが大声で泣いていても気持ちよさそうに寝ているパパにイライラしても損です。助けてほしい時は、あきらめて優しい声で助けを求めてください。
よくあるパパへの文句 第1位
『家事や育児を手伝ってほしいのに、言わなきゃやってくれない!』
これは、産後のママに限らず、ほとんどの女性から聞きいて『耳たこ』状態です。
でも、よくよく聞くと言うとやってくれるというのです。
男性脳は、外で狩りをしてくるのが仕事ですから、家に帰ってくると完全オフモードに入ってしまいます。
言ってもやってくれないのであれば、それを変えるのはかなり大変です。
でも、言えばやってくれるのであれば、ぜひ面倒くさがらずに毎回言ってください。
・・・って言うと、ほとんどの女性に『言わずに気付け!!』と言われます。
まあ、言わずにイライラして、結局自分でやって、ストレスたまる。か?面倒くさいけど、言ってやってもらう。か?
どちらかしかないと思います。
なぜなら、言わずにやってくれるようなら、そもそもそんな文句はでないはずですから。
自分でいうのもアレですが、男は単純な生き物です。
おだてて、褒められれば、簡単に木に登ります(笑)
なぜなら自分を認めてほしい、自尊心の高い生き物だからです。
文句を言われて、やれ!と言われるより、優しい声で頼られて、褒めてほしい生き物です。
女性にしてみれば、ひじょーに面倒くさいかもしれませんが、ぜひパパを上手に手のひらで転がしてみてください。
投稿者:
2020.02.20更新
妊娠するとホルモンの影響やカラダの変化で様々な症状が出てきます。
よく耳にするマイナートラブルですが、定義はこうです。
『妊娠に伴う不快な症状でも、治療の必要がないものをマイナートラブルという』
だそうです。
また、その原因は妊娠・出産によるホルモンの影響、大きくなる子宮によって内臓の位置の変化の影響、体重増加によるバランスの変化が主な原因と言われています。
それとは逆にメジャートラブルとは、治療が必要な症状を言います。
考えられるのは、妊娠高血圧症候群、切迫早産、胎盤早期剥離、尿路感染症などは必ずお医者さんの治療が必要です。
これらは、もちろん当院では治療の対象外ですので、すぐに産婦人科の先生を頼って下さい!
マイナートラブルの例を挙げると、
頭痛 肩こり 腰痛
こむら返り 便秘 睡眠障害
肌荒れ 虫歯 歯肉炎
乳腺炎 腱鞘炎 抜け毛
猫背 股関節痛 膝関節痛
足関節痛 下腹部のたるみ
静脈瘤 手足のしびれ めまい
疲労感 動悸
などなど、まだまだたくさんの症状があるでしょう。
でも、定義のように本当に治療の必要はないのでしょうか?
例えば虫歯・・・これは、よくマイナートラブルに挙げられますが、絶対に治療は必要ですよね?
でも、当たり前ですが、虫歯も歯医者さんに行ってくださいね
しかし、赤ちゃんの誕生を心待ちにしているマタニティーライフや、これから始まるわが子との楽しい育児ライフが、頭痛や腰痛などで悩まなければいけなかったら、本当に治療は必要ない症状と言えるのでしょうか?
周りの人にしてみれば、『治療しなくても、放っておけば治る』と思われるような症状でも、妊娠中や産後のデリケートな時には、とても重大な症状に思えるでしょう。
そして、それは決して間違いではないんです。
なぜなら、そのマイナートラブルを放置しておくことが、これからの生活が楽しいものになるか、しんどくなるかを左右しかねないからです。
これから特に多いマイナートラブルの対処法をお教えします。
参考にしてください。
頭痛
《対処法》
まずは原因をはっきりさせることが重要です。
妊娠に関連して起きた頭痛なのか、もともとあった頭痛なのか?
妊娠に関連する頭痛であれば、ホルモンの変化や血流が悪い事が原因かもしれません。
それと、お風呂に入ると楽になるのか、温まると脈打つような頭痛が出るかも判別してください。
お風呂に入ると楽になるのであれば、緊張性頭痛です。
筋肉が固まって、血液の循環が悪くなっている可能性があるので、ゆっくり肩や首を回してください。
ホッカイロなどで温めることも効果的です。
休んでいるときや、温まると脈打つような頭痛は片頭痛です。
逆に頭に冷えピタや首に氷のうを当てるなどして、血液の流れを緩やかにしてください。
頭痛は肩や首の矯正で緩和することが多いです。
当院では頭痛の改善例が非常に多いです。
肩こり
《対処法》
肩こりも原因はさまざまです。
主な原因は、姿勢の悪化です。
妊娠中にお腹が突き出て、背中が丸まることで、頭は前に出るような姿勢になります。
肩が巻込み、バランスが崩れたり、重心の位置がずれたりして肩こりは起きやすくなります。
やはり肩や首を回すなどをして、血流を改善することが効果的です。
さらに産後に骨格矯正などで体のバランスを整える必要があります。
肩こりも治らないと諦めている方がいらっしゃいますが、骨格を矯正することで改善することが多いです。
腰痛
《対処法》
腰痛は妊娠・出産で特に多い症状です。
ホルモンによって骨盤周りの靭帯が緩むことで、身体を支える安定性がなくなります。
さらに赤ちゃんも大きくなってきますので、妊娠中は骨盤ベルトで安定性を保つことが大切です。
また、マタニティー整体でバランスを整えることも効果があります。
出産後は、骨盤の開きなどで骨格が歪んでいる可能性があるので、なるべく産後骨盤矯正を受けるようにしましょう。
こむら返り(ふくらはぎがつる)
《対処法》
こむら返りの原因は主に3つ
①水分不足
②疲労
③冷え が原因です。
ご自身の当てはまる原因にあった対策をしてください。
①カラダが一日に必要とする水分は約2リットル程度と言われています。
水分が不足すると、カラダの中で電解質のバランスがくずれ、筋肉がけいれんを起こし、こむら返りが起こります。
水分不足が当てはまりそうであれば、なるべく2リットルの水分(水・麦茶などノンカフェインのもの)をとるようにしてください。
②疲労は、ご自身の体重は妊娠中に赤ちゃんの体重も合わせて増加しています。
普段通りに歩いていても、疲労はたまりやすくなっています。
足首をパタパタ動かしたり、アキレス腱を伸ばしたり、筋疲労をとって下さい。できれば旦那さんに足をさすってもらうといいでしょう。
強くもまないように注意してください。
③冷えは気温だけでなく、血液の循環が関係しています。
血液は熱も運んでいます。
赤ちゃんに圧迫されたお腹の太い血管が足に血液を送りづらくしています。
可能であれば仰向けに寝て、股関節をぐるぐる回してください。
右の膝を左の肩へ、左の膝を右の肩へ抱えるように近づける動きをすることで股関節のつまりが取れ、ふくらはぎの血流が改善します。
静脈瘤
《対処法》
静脈瘤もこむら返りと同様の原因で起こる可能性があります。
股関節やふくらはぎの血流を改善させることから試してください。
ただし、静脈瘤の場合は、他に重大な原因が潜んでいる可能性もありますので産婦人科の先生に早めに相談してみてください。
便秘
《対処法》
便秘は腸が子宮に圧迫されて起こることがあります。貧血による鉄剤の摂取も便秘につながります。
但し、もともとの便秘症は腹筋の筋力不足や、水分不足、食物繊維の摂取不足、食習慣、姿勢などいろいろな原因が考えられます。
子宮の圧迫がなくなれば改善されることもありますが、産後に改善しないようであれば、産後骨盤矯正で姿勢の改善・腸の位置の改善・筋力強化することをおススメします。
食習慣を見直すことも必要かもしれません。
肌荒れ
《対処法》
やはりホルモンの影響が多いです。
また赤ちゃんにママの血液を供給することから、水分不足も関係します。
まずはノンカフェインの水分をたくさんとって、体の水分循環を良くしてください。おしっこをたくさん出すことで、体内の毒素も排出しますのでキレイな体循環が行われます。
股関節痛・膝関節痛・足関節痛
《対処法》
産後にこれらの痛みを訴えて来院される方は多いです。
実は、ここに問題があるのではなく、全身のバランスが崩れることで起こることがほとんどです。
股関節や膝の治療だけで改善することは少ないので、全身のバランスを整える産後骨盤矯正を行うことで、いつの間にかなくなっているという報告が多いです。
乳腺炎
《対処法》
乳腺炎は母乳のつまりが原因になります。
定期的に赤ちゃんに飲んでもらう事と搾乳することが大切です。
それと、血液の循環も大切です。母乳はママの血液から作られます。
肩こりなどで乳腺に供給する血液が少ないと母乳が作られず、出ることもないので、古い母乳は乳腺の中で腐ってしまいます。
肩こりなどのコリを改善して血液の循環を良くすることで乳腺炎のリスクが減少します。
もしなってしまった時は、産婦人科や助産院に相談してください。
腱鞘炎
《対処法》
赤ちゃんを抱っこすることで起こると思われていますが、実は違います。
これもホルモンの作用が大きく関係しています。
骨格を緩めるホルモン(リラキシン)は、靭帯や腱を柔らかくすることで関節部を動きやすくします。
この緩んだ腱が不安定な骨格を無理に支え、炎症を起こします。
使い過ぎの腱鞘炎と違い、関連の関節を安定させることが必要です。
サポーターやテーピングで関節部を固定すると効果があります。
ある日突然、治っているという事が多いようです。
症状の強い時は、なるべく赤ちゃんを抱っこするのを控え、痛い時には流水や氷のうで冷やして緩和してください。
比較的多いマイナートラブルの症状や対処法を書きました。
しかし、決してママ達ひとりひとりにとっては、マイナー、メジャーなんて関係なく、本気で治したいとお悩みの症状だと思います。
ご自身のカラダの事で、一番不安なのは、原因や対処法がわからないことだと思います。
たとえ時間がかかる症状でも、原因や対処法がわかるだけで、心構えができ、不安が解消されるかもしれません。
特に妊娠中や出産後は、心も体もデリケートな時期です。
一人で悩まずに、専門家に相談して、適切な治療を受けることがとても大切です。
どの専門家にかかればいいか、わからないときはお気軽にご相談ください。
赤ちゃんが産まれるとすべての優先順位を赤ちゃん第1にしますよね。
でも、ママが不調で倒れたら、それこそ大変ですよね。
ですから、『赤ちゃんと同じくらいママの心も体も1番大切に!!』してください。
楽しいマタニティーライフ・育児ライフが送れますように
投稿者:
2020.02.04更新
今回は『産後の筋肉』についてお話します。
改善のポイントは2つ!
1つ目は腹筋群です。
妊娠中に大きくなった子宮によって腹直筋・腹斜筋・腹横筋はどんどん伸ばされていきます。
腹直筋は皆さんが良く知っている、シックスパックを作るお腹の前側にある筋肉です。
腹斜筋は、わき腹にあり、いわゆるくびれを作る筋肉です。
そして、実は一番大事なのが腹横筋という筋肉です。
腹横筋の働きは、コルセットと一緒です。わき腹や骨盤を締め、腹圧を高めることによって、骨盤や腰を安定させるのです。
また、妊娠中に伸ばされた腹横筋は、例えるなら伸びたパンツのゴムのようにお腹を締める力がなくなってしまいます。
それによって下腹部のたるみや、前回お話しした内臓を支える力も低下してしまうのです。
2つ目は骨盤底筋群です。
骨盤底筋群は、字の通り骨盤の底を構成する筋肉です。
女性の骨盤は、子宮や膀胱、卵巣などの臓器を大切に守る『かご』のようなものです。
しかし、その『かご』の底の部分は筋肉で構成されているのです。
出産で赤ちゃんが通ることで広がってしまったり、会陰切開によって傷ついた骨盤底筋群は、『かご』の底の役目を十分に果たすことが難しくなります。
それによって、尿漏れや便秘、子宮脱、次の妊娠時の切迫早産の可能性も高くしてしまいます。当院の患者さんには、お風呂の時に膣から水が入ってしまい、下着をつけたらびしょびしょに濡れてしまっていたなんて方もいらっしゃいました。
ここを鍛えていく事で、次の妊娠・出産も安心です。
もちろん筋肉なのでこの2つの筋肉群を矯正で治しましょうという話ではないですが、筋肉をもとの状態に戻さなければいけないという事を意識していない方が多いのも事実です。
またトレーニングをしていても、まったく見当違いなトレーニングによって効果が出ないという方も多いです。
出産後は、赤ちゃん中心の生活が始まりますので、一人の時間やトレーニングに割く時間がないというママのために、当院では短時間で効率的にこの筋肉を元に戻す指導を行っています。
毎日無理のない、少しずつのトレーニングで『キレイなママ』を目指していきましょう!
投稿者:
2020.01.31更新
前回は『ホルモンによる骨盤の開き』についてお話ししました。
今回は、『妊娠中における内臓の位置の変化』についてお話しします
子宮は通常は膀胱の後ろ側に位置しています。
大体、恥骨の後ろに膀胱があって、さらにその後ろに子宮があります。
腹部には腹腔という空間があり、そこには小腸や大腸が収められています。
赤ちゃんが大きくなってくるにつれて、子宮は上へと持ち上がり、それに伴って小腸や大腸の位置もどんどん上に押し上げられるのです。
その時に、腸が固くなっていたり、宿便が溜まっていたりすると、子宮は上に上がりたくても腸が邪魔をして上には広がることが出来ません。
すると子宮はやむを得ず前へ突出するようになるのです。
お腹の前側にはもちろん腹筋が張っているので、結果として子宮は上からも前からも圧迫されて、いわゆるハリにつながってくるのです。
つまり、ハリの主な原因は腸の問題が多いのです
また、10か月かけて大きくなった子宮に押し上げられた腸は、わずか数時間の間の出産により、支えを失って、下腹部の方へ下がっていくのです。
ちょうど『満員電車で自分の力で立っていなくても周りに支えられていた状態』から、『一気に人がいなくなったら倒れてしまう』ような感じです。
腸にしてみても、自分の力で支えていなくても大丈夫だった期間が数カ月も続くおかげで、自分で支える筋力が弱くなってしまい、下腹部の方へ落ちてしまうのです。
ですから、ママ達は妊娠中にたるんでしまった下腹部を見て、すべてを脂肪のせいだと思ってしまいますが、実は腸が下がったことによって下腹部が出ているということも多いのです。
ということは、骨盤の調整だけでなく、内臓の位置の調整も必要だということがわかりますね。
ところで、人生のうちに妊娠出産以外でこんなにも短期間で内臓の位置が変化することなんてあるでしょうか?
少なくとも病気で手術をするということ以外では考えられません。
それだけママ達のお身体には負担やダメージがかかっているということがわかります。
これが産後の矯正が必要な理由の2つ目です。
本当に女性は偉大ですね!!
次回は、筋肉のトラブルについてお話しします
投稿者:
2020.01.27更新
近年産後矯正のニーズがとても高まっています
当院でも、患者様の半数が産後のお悩みで通院されている方です。
ニーズが高まった理由として、
・お母さんになっても綺麗でいたい
・出産で太ってしまった体型を戻したい
・妊娠前と同じ洋服を着たい
と思われる方が多いことが、当院のアンケートで挙げられています。
ママ達とのニーズとは別に、医学の進歩も関係がありそうです。
私が国家資格を取るために学校で学んでいた時には、骨盤は不動関節と言って肩や膝と違い、動かない関節として分類されていました。
しかし、お医者さん達の研究のおかげで、出産前と出産後の骨盤の形や開きを調べた研究データで、『骨盤が開いている』、つまり『動く』ということが分かったのです。
また、妊娠をすると「リラキシン」というホルモンが分泌されます。「リラキシン」は、出産時に赤ちゃんが産道を通りやすいように、普段は骨盤をつなぎ合わせている靭帯を柔らかくして広げる役割があります。
ところが、この「リラキシン」は骨盤だけでなく、他の関節の靭帯や腱にも作用してしまいます。
これによって日々大きくなる赤ちゃんを支えることももちろん、日々の生活でも今までと同じようにしているつもりでも、不安定になった身体で行うことによって腰や肩に痛みを生じさせる結果につながってくるのです。
この状態で何カ月も過ごしていると、結果的に出産後に歪んだ状態の姿勢のクセがついてしまうのです。
これがまず1つ目の産後の矯正の必要な理由です。
次回は妊娠中の内臓の位置の変化についてお話ししますね
投稿者: