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2020.02.20更新

妊娠するとホルモンの影響やカラダの変化で様々な症状が出てきます。


よく耳にするマイナートラブルですが、定義はこうです。

『妊娠に伴う不快な症状でも、治療の必要がないものをマイナートラブルという』

だそうです。

 

また、その原因は妊娠・出産によるホルモンの影響、大きくなる子宮によって内臓の位置の変化の影響、体重増加によるバランスの変化が主な原因と言われています。

それとは逆にメジャートラブルとは、治療が必要な症状を言います。
考えられるのは、妊娠高血圧症候群、切迫早産、胎盤早期剥離、尿路感染症などは必ずお医者さんの治療が必要です。
これらは、もちろん当院では治療の対象外ですので、すぐに産婦人科の先生を頼って下さい!

 

マイナートラブルの例を挙げると、


  頭痛      肩こり     腰痛     

  こむら返り     便秘     睡眠障害

  肌荒れ     虫歯      歯肉炎

  乳腺炎       腱鞘炎    抜け毛

  猫背      股関節痛    膝関節痛

  足関節痛      下腹部のたるみ

  静脈瘤     手足のしびれ  めまい     

  疲労感       動悸 


などなど、まだまだたくさんの症状があるでしょう。

 

マイナートラブル

 

でも、定義のように本当に治療の必要はないのでしょうか?

例えば虫歯・・・これは、よくマイナートラブルに挙げられますが、絶対に治療は必要ですよね?
でも、当たり前ですが、虫歯も歯医者さんに行ってくださいねehe

しかし、赤ちゃんの誕生を心待ちにしているマタニティーライフや、これから始まるわが子との楽しい育児ライフが、頭痛や腰痛などで悩まなければいけなかったら、本当に治療は必要ない症状と言えるのでしょうか?

周りの人にしてみれば、『治療しなくても、放っておけば治る』と思われるような症状でも、妊娠中や産後のデリケートな時には、とても重大な症状に思えるでしょう。
そして、それは決して間違いではないんです。
なぜなら、そのマイナートラブルを放置しておくことが、これからの生活が楽しいものになるか、しんどくなるかを左右しかねないからです。

 

これから特に多いマイナートラブルの対処法をお教えします。
参考にしてください。



 


頭痛

《対処法》 

まずは原因をはっきりさせることが重要です。

妊娠に関連して起きた頭痛なのか、もともとあった頭痛なのか?
妊娠に関連する頭痛であれば、ホルモンの変化や血流が悪い事が原因かもしれません。
それと、お風呂に入ると楽になるのか、温まると脈打つような頭痛が出るかも判別してください。
お風呂に入ると楽になるのであれば、緊張性頭痛です。
筋肉が固まって、血液の循環が悪くなっている可能性があるので、ゆっくり肩や首を回してください。

ホッカイロなどで温めることも効果的です。  
休んでいるときや、温まると脈打つような頭痛は片頭痛です。
逆に頭に冷えピタや首に氷のうを当てるなどして、血液の流れを緩やかにしてください。
      
頭痛は肩や首の矯正で緩和することが多いです。
当院では頭痛の改善例が非常に多いです。

 


肩こり        

《対処法》 

肩こりも原因はさまざまです。
主な原因は、姿勢の悪化です。
妊娠中にお腹が突き出て、背中が丸まることで、頭は前に出るような姿勢になります。
肩が巻込み、バランスが崩れたり、重心の位置がずれたりして肩こりは起きやすくなります。
やはり肩や首を回すなどをして、血流を改善することが効果的です。

さらに産後に骨格矯正などで体のバランスを整える必要があります。

肩こりも治らないと諦めている方がいらっしゃいますが、骨格を矯正することで改善することが多いです。


腰痛         
 
《対処法》 

腰痛は妊娠・出産で特に多い症状です。
ホルモンによって骨盤周りの靭帯が緩むことで、身体を支える安定性がなくなります。

さらに赤ちゃんも大きくなってきますので、妊娠中は骨盤ベルトで安定性を保つことが大切です。
また、マタニティー整体でバランスを整えることも効果があります。
出産後は、骨盤の開きなどで骨格が歪んでいる可能性があるので、なるべく産後骨盤矯正を受けるようにしましょう。


  

こむら返り(ふくらはぎがつる) 

《対処法》 

こむら返りの原因は主に3つ
①水分不足

②疲労

③冷え が原因です。

ご自身の当てはまる原因にあった対策をしてください。
      

①カラダが一日に必要とする水分は約2リットル程度と言われています。
 水分が不足すると、カラダの中で電解質のバランスがくずれ、筋肉がけいれんを起こし、こむら返りが起こります。
 水分不足が当てはまりそうであれば、なるべく2リットルの水分(水・麦茶などノンカフェインのもの)をとるようにしてください。
      

②疲労は、ご自身の体重は妊娠中に赤ちゃんの体重も合わせて増加しています。

 普段通りに歩いていても、疲労はたまりやすくなっています。
 足首をパタパタ動かしたり、アキレス腱を伸ばしたり、筋疲労をとって下さい。できれば旦那さんに足をさすってもらうといいでしょう。
 強くもまないように注意してください。
      

③冷えは気温だけでなく、血液の循環が関係しています。
 血液は熱も運んでいます。
 赤ちゃんに圧迫されたお腹の太い血管が足に血液を送りづらくしています。
 可能であれば仰向けに寝て、股関節をぐるぐる回してください。
 右の膝を左の肩へ、左の膝を右の肩へ抱えるように近づける動きをすることで股関節のつまりが取れ、ふくらはぎの血流が改善します。

 


静脈瘤          

《対処法》  

静脈瘤もこむら返りと同様の原因で起こる可能性があります。
股関節やふくらはぎの血流を改善させることから試してください。
ただし、静脈瘤の場合は、他に重大な原因が潜んでいる可能性もありますので産婦人科の先生に早めに相談してみてください。

 


便秘           

《対処法》  

便秘は腸が子宮に圧迫されて起こることがあります。貧血による鉄剤の摂取も便秘につながります。
但し、もともとの便秘症は腹筋の筋力不足や、水分不足、食物繊維の摂取不足、食習慣、姿勢などいろいろな原因が考えられます。   
子宮の圧迫がなくなれば改善されることもありますが、産後に改善しないようであれば、産後骨盤矯正で姿勢の改善・腸の位置の改善・筋力強化することをおススメします。
食習慣を見直すことも必要かもしれません。

 


肌荒れ           

《対処法》  

やはりホルモンの影響が多いです。
また赤ちゃんにママの血液を供給することから、水分不足も関係します。
まずはノンカフェインの水分をたくさんとって、体の水分循環を良くしてください。おしっこをたくさん出すことで、体内の毒素も排出しますのでキレイな体循環が行われます。

 


股関節痛・膝関節痛・足関節痛 

《対処法》  

産後にこれらの痛みを訴えて来院される方は多いです。
実は、ここに問題があるのではなく、全身のバランスが崩れることで起こることがほとんどです。
股関節や膝の治療だけで改善することは少ないので、全身のバランスを整える産後骨盤矯正を行うことで、いつの間にかなくなっているという報告が多いです。

 


乳腺炎           

《対処法》  

乳腺炎は母乳のつまりが原因になります。
定期的に赤ちゃんに飲んでもらう事と搾乳することが大切です。
それと、血液の循環も大切です。母乳はママの血液から作られます。
肩こりなどで乳腺に供給する血液が少ないと母乳が作られず、出ることもないので、古い母乳は乳腺の中で腐ってしまいます。
肩こりなどのコリを改善して血液の循環を良くすることで乳腺炎のリスクが減少します。
もしなってしまった時は、産婦人科や助産院に相談してください。

 


腱鞘炎            

《対処法》  

赤ちゃんを抱っこすることで起こると思われていますが、実は違います。
これもホルモンの作用が大きく関係しています。
骨格を緩めるホルモン(リラキシン)は、靭帯や腱を柔らかくすることで関節部を動きやすくします。
この緩んだ腱が不安定な骨格を無理に支え、炎症を起こします。
使い過ぎの腱鞘炎と違い、関連の関節を安定させることが必要です。
サポーターやテーピングで関節部を固定すると効果があります。
ある日突然、治っているという事が多いようです。
症状の強い時は、なるべく赤ちゃんを抱っこするのを控え、痛い時には流水や氷のうで冷やして緩和してください。

 



 


比較的多いマイナートラブルの症状や対処法を書きました。
しかし、決してママ達ひとりひとりにとっては、マイナー、メジャーなんて関係なく、本気で治したいとお悩みの症状だと思います。
ご自身のカラダの事で、一番不安なのは、原因や対処法がわからないことだと思います。
たとえ時間がかかる症状でも、原因や対処法がわかるだけで、心構えができ、不安が解消されるかもしれません。

 

特に妊娠中や出産後は、心も体もデリケートな時期です。
一人で悩まずに、専門家に相談して、適切な治療を受けることがとても大切です。
どの専門家にかかればいいか、わからないときはお気軽にご相談ください。

 

赤ちゃんが産まれるとすべての優先順位を赤ちゃん第1にしますよね。
でも、ママが不調で倒れたら、それこそ大変ですよね。
ですから、『赤ちゃんと同じくらいママの心も体も1番大切に!!』してください。

楽しいマタニティーライフ・育児ライフが送れますようにnote2

 

投稿者: ひより整骨院

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