当院では様々な慢性症状に悩まれている方がご来院されます。
問診をする際に「病院でヘルニアやすべり症と言われた」と訴える方が多くいらっしゃいます。
腰痛の原因は、今の医療では椎間板がつぶれているなどの構造異常が原因だと考えられる傾向にあります。
ところが腰痛のない人を対象とした研究では、8割近くの人に構造異常が認められたというデータがあります。
逆に構造の異常がない人でも腰が痛いなどで病院に受診する方もたくさんいらっしゃいます。
ではなぜ構造異常がある人に症状がないのでしょう?
もちろん一概には言えませんが、直接の原因が構造異常ではないからではないでしょうか。
もちろん原因になることはあるでしょうが、それは医学検査的にわかりやすい所見でしかありません。
ヘルニアやすべり症などの構造異常を引き起こしたのは、筋肉や関節のバランス異常です。
その筋肉や関節のバランス異常を引き起こしたのは脳・神経系のバランス異常なのです。
脳は体にとって負担のない良い状態を保つホメオスタシス(恒常性)という機能をコントロールしています。
その一部が誤作動を起こすことによって、体に異常を引き起こすのです。
つまり、脳の誤作動が結果としてヘルニアやすべり症、ひいては慢性的な腰痛や肩こり、頭痛など繰り返す症状の原因となっているのです。
そこで少しわかりやすい例で説明します。
川や海が汚れていたとします。
皆さんはもちろんゴミや汚水をなんとかしようとするでしょう?
しかしそれは本当の問題解決になるでしょうか?
目に見える悪い状態を解決しただけではまた繰り返し汚れることは明白です。
そのゴミや汚れを出している原因を辿ると工場がありました。
でも、それも本当の意味での原因でしょうか。
ある意味ではそうでしょう。
でも、工場自体は良いものも産み出しているはずです。
良い働きをする社員もいるはずです。
悪いことをしているとは思わずにゴミや汚水を流す一部の社員が問題なのです。
それが人間の体でいう脳の誤作動を起こしている部分なのです。
当院ではその脳の誤作動を体の反応検査によって見つけることができます。
誤作動記憶を正常な働きに調整する治療を心身条件反射療法といいます。
まずは真の原因を知ることが慢性症状改善の一歩であることを皆さんに知ってほしいです。