近年産後矯正のニーズがとても高まっています
当院でも、患者様の半数が産後のお悩みで通院されている方です。
ニーズが高まった理由として、
・お母さんになっても綺麗でいたい
・出産で太ってしまった体型を戻したい
・妊娠前と同じ洋服を着たい
と思われる方が多いことが、当院のアンケートで挙げられています。
ママ達とのニーズとは別に、医学の進歩も関係がありそうです。
私が国家資格を取るために学校で学んでいた時には、骨盤は不動関節と言って肩や膝と違い、動かない関節として分類されていました。
しかし、お医者さん達の研究のおかげで、出産前と出産後の骨盤の形や開きを調べた研究データで、『骨盤が開いている』、つまり『動く』ということが分かったのです。
また、妊娠をすると「リラキシン」というホルモンが分泌されます。「リラキシン」は、出産時に赤ちゃんが産道を通りやすいように、普段は骨盤をつなぎ合わせている靭帯を柔らかくして広げる役割があります。
ところが、この「リラキシン」は骨盤だけでなく、他の関節の靭帯や腱にも作用してしまいます。
これによって日々大きくなる赤ちゃんを支えることももちろん、日々の生活でも今までと同じようにしているつもりでも、不安定になった身体で行うことによって腰や肩に痛みを生じさせる結果につながってくるのです。
この状態で何カ月も過ごしていると、結果的に出産後に歪んだ状態の姿勢のクセがついてしまうのです。
これがまず1つ目の産後の矯正の必要な理由です。
次回は妊娠中の内臓の位置の変化についてお話ししますね