産後骨盤矯正の必要性について③
2020.02.04更新
今回は『産後の筋肉』についてお話します。
改善のポイントは2つ!
1つ目は腹筋群です。
妊娠中に大きくなった子宮によって腹直筋・腹斜筋・腹横筋はどんどん伸ばされていきます。
腹直筋は皆さんが良く知っている、シックスパックを作るお腹の前側にある筋肉です。
腹斜筋は、わき腹にあり、いわゆるくびれを作る筋肉です。
そして、実は一番大事なのが腹横筋という筋肉です。
腹横筋の働きは、コルセットと一緒です。わき腹や骨盤を締め、腹圧を高めることによって、骨盤や腰を安定させるのです。
また、妊娠中に伸ばされた腹横筋は、例えるなら伸びたパンツのゴムのようにお腹を締める力がなくなってしまいます。
それによって下腹部のたるみや、前回お話しした内臓を支える力も低下してしまうのです。
2つ目は骨盤底筋群です。
骨盤底筋群は、字の通り骨盤の底を構成する筋肉です。
女性の骨盤は、子宮や膀胱、卵巣などの臓器を大切に守る『かご』のようなものです。
しかし、その『かご』の底の部分は筋肉で構成されているのです。
出産で赤ちゃんが通ることで広がってしまったり、会陰切開によって傷ついた骨盤底筋群は、『かご』の底の役目を十分に果たすことが難しくなります。
それによって、尿漏れや便秘、子宮脱、次の妊娠時の切迫早産の可能性も高くしてしまいます。当院の患者さんには、お風呂の時に膣から水が入ってしまい、下着をつけたらびしょびしょに濡れてしまっていたなんて方もいらっしゃいました。
ここを鍛えていく事で、次の妊娠・出産も安心です。
もちろん筋肉なのでこの2つの筋肉群を矯正で治しましょうという話ではないですが、筋肉をもとの状態に戻さなければいけないという事を意識していない方が多いのも事実です。
またトレーニングをしていても、まったく見当違いなトレーニングによって効果が出ないという方も多いです。
出産後は、赤ちゃん中心の生活が始まりますので、一人の時間やトレーニングに割く時間がないというママのために、当院では短時間で効率的にこの筋肉を元に戻す指導を行っています。
毎日無理のない、少しずつのトレーニングで『キレイなママ』を目指していきましょう!
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